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新交響楽団 第246回演奏会

2019.07.15(月) 14:00 開演 〜16:00(終演予定)

東京芸術劇場コンサートホール

この公演は終了しました

コンサート概要

ジャンル
: オーケストラ
アマチュア (クラシック)
■3つのロメオとジュリエット
 シェイクスピアの戯曲「ロメオとジュリエット」は、古くからオペラやバレエなどに形を変え、現代でも映画やミュージカルとして上演されています。今回の演奏会では、それらの中から3人の作曲家による音楽を演奏します。
 シェイクスピアは400年ほど前のロンドンで活躍した劇作家、劇場に所属し俳優として活動していましたが、脚本も手掛け、その後劇団の共同所有者として経営にも関わっていました。イタリアで生まれたルネサンス文化がイングランドにも伝わり、プロの劇団が多く誕生して演劇が盛んにおこなわれるようになった時期です。「ロメオとジュリエット」は1595年頃に初演された恋愛悲劇で、対立する2つのグループの若い男女が恋に落ち悲しい結末へ至るというドラマは、時代や国を超えて普遍性があり、今でも人気のある物語です。

■ベルリオーズのロメオとジュリエット
 フランスの作曲家ベルリオーズは、「幻想交響曲」に代表される巧みでドラマティックな作風で知られ、管弦楽法の父とも称されています。ロメオとジュリエットを題材にして作曲された劇的交響曲は、3人の独唱と合唱が付いた1時間半を超える大作で、そのため現在でも上演機会の少ない作品ですが、ベルリオーズらしい美しい旋律の斬新な音楽となっています。全体の半分くらいは管弦楽のみの曲からなり、抜粋での演奏でもロメオとジュリエットの世界を楽しんでいただけます。

■プロコフィエフのロメオとジュリエット
 ロシアの作曲家プロコフィエフは、レニングラードのキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)からの依頼でロメオとジュリエットのバレエ音楽を作曲しました。途中キーロフが手を引き、代わりに契約したモスクワのボリショイ劇場も踊るのは不可能とし、作曲から3年後にようやくチェコのブルノで初演されました。それまでの間に作曲家自身によりコンサート用組曲に編み直され、先に音楽だけが初演されたのでした。
 この作品は当時としては画期的で、それまでの古典的バレエは踊りを中心としたシーンが重視されていましたが、それらが排除され演劇的なバレエとなり、音楽も踊りの伴奏というより物語が表現されています。

■そしてバーンスタイン
 バーンスタインはアメリカ人で20世紀後半に世界的に活躍した指揮者で大スターでした。作曲家としても一流で3つの交響曲やミュージカルなど舞台音楽を残しています。振付師で演出家のジェローム・ロビンズから「ロメオとジュリエット」のブロードウェイ版をやろうと提案され、ニューヨークのスラム街での不良たちの抗争を題材として作られたのがミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」です。ロメオとジュリエットがトニーとマリアに、敵対するモンタギュー家とキャピュレット家はポーランド系アメリカ人とプエルトリコ系アメリカ人の2つの不良グループに置き換わります。映画にもなり現在でも上演される人気の演目です。
 今回演奏する「シンフォニックダンス」は作曲者自身がミュージカル中の主要曲を集めて大編成のオーケストラ用に編曲したものです。
 どうぞお楽しみに!(H.O.)

プログラム

ベルリオーズ/劇的交響曲「ロメオとジュリエット」より
プロコフィエフ/バレエ組曲「ロメオとジュリエット」より
バーンスタイン/「ウエストサイドストーリー」よりシンフォニックダンス

出演者

指揮 矢崎彦太郎
管弦楽 新交響楽団

その他の情報

※13:45までに受付までお越しください。