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フォルテピアノで聴くドイツリートの愉しみ 「アデライーデ」~ ベートーヴェンからシューベルトへ

2023.10.14(土) 14:00 開演 〜16:00(終演予定)

山王オーディアム

この公演は終了しました

コンサート概要

ジャンル
: 声楽
プロ (クラシック)
✤ウィーン式アクションのフォルテピアノによるドイツリートのコンサート @山王オーディアム✤

18世紀末から19世紀初頭、ウィーンの街に生きたベートーヴェンとシューベルト。本公演では、フォルテピアノ奏者の上尾直毅さん共に、この二人の作曲家それぞれの初期・中期に書かれた瑞々しい歌曲作品に焦点を当てます。
使用するフォルテピアノは、アントン・ヴァルター製作(1795年頃)モデルのレプリカ(野神俊哉氏製作、2005年)。
ベートーヴェンの歌曲〈アデライーデ〉や〈ウズラの鳴き声〉は小カンタータと呼べるような作品ですが、この同じ詩にシューベルトも曲をつけており、両者の比較は興味深いところ。シューベルトでは〈糸を紡ぐグレートヒェン〉〈鱒〉などよく知られた歌曲に加えて、1822年に出版された作品8の全4曲(D702, D516, D586, D539)を採り上げます。演奏される機会の少ない作品ですが、マイアホーファーらの詩に寄り沿うシューベルトの抒情性が光る名曲ぞろいです。
そしてさらに…、上尾さんの独奏によるベートーヴェンの「月光ソナタ」は必聴です!!これまでも数々フォルテピアノ演奏の舞台となってきた大森「山王オーディアム」の親密な響きの空間にて、どうぞお愉しみ下さい。 (馬淵元子)

▼馬淵元子(ソプラノ)
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程にて音楽学(西洋音楽史)を修了。在学中より声楽を始める。2003~2006年ウィーンに留学、宮廷歌手ミルカーナ・ニコロヴァのもと研鑽を積む。帰国後、シューマンの《女の愛と生涯》Op.42、重唱曲集《スペインの歌芝居》Op.74、イタリア・バロック二重唱など、ソロ・アンサンブルで数々の公演に出演。2020年にドイツ歌曲研究会 TALISMANEを立ち上げ、ドイツリートを中心にした自主企画コンサートシリーズを開始。日本グリーグ協会会員。

▼上尾直毅(フォルテピアノ)
東京藝術大学器楽科ピアノ専攻卒業。在学時ピアノを辛島輝治氏、チェンバロを山田貢、鈴木雅明、渡邊順生の各氏に師事。山梨の第6回古楽コンクール旋律楽器部門で「通奏低音賞」を受賞する。卒業後オランダに渡り、チェンバロをG・レオンハルト、A・アウテンボッシュの両師に師事、続いてフォルテピアノをS・ホーホランド氏に師事しそれぞれソリストディプロマを得て卒業。オランダではデン・ハーグ王立音楽院古楽器科の伴奏員、オランダ室内管弦楽団のチェンバロ奏者などを勤めた。現在、国内を中心にCD録音や数々の演奏会で活躍している。
2021年にアカデミア・ミュージック社から刊行された、バロック時代の伴奏法である通奏低音奏法を身につけるための教則本「通奏低音の練習」は、大変高い評価を得て、現在絶賛発売中。

プログラム

ベートーヴェン(1770-1827):
炎の色 Feuerfarb op.52-2
モリーの別れ Mollys Abschied op.52-5
愛 Die Liebe op.52-6
アデライーデ Adelaide op.46  
ウズラの鳴き声 Der Wachtelschlag WoO129
ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」

シューベルト(1797-1828):
アデライーデ Adelaide D95
糸を紡ぐグレートヒェン Gretchen am Spinnrade D118 
羊飼いの嘆きの歌 Schäfers Klagelied D121
湖上にて Auf dem See D543  
鱒 Die Forelle D550 
丘の上の若者 Der Jüngling auf dem Hügel D702  
憧れ Sehnsucht D516
エアラーフ湖 Erlafsee D586 
川辺で Am Strome D539  
夜曲 Nachtstück D672  
ウズラの鳴き声 Der Wachtelschlag D742

出演者

馬淵元子(ソプラノ)
上尾直毅(フォルテピアノ)

その他の情報

コンサート情報の詳細はTIGETサイトにて。https://tiget.net/events/257174